睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。
無呼吸、低呼吸状態が続くことで、高血圧、糖尿病、脂質異常症等を誘発し、動脈硬化を引き起こす可能性が高いこと、新幹線、バス、タクシードライバーによる産業事故を起こす危険、業務中の作業効率、生産効率の低下等にもつながるため、早期に検査をして、適切な治療につなげることが大切です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)スクリーニング検査
就寝時、簡易型ポリソムノグラフィー(睡眠評価装置)を使用して、睡眠障害、睡眠時無呼吸(睡眠時無呼吸症候群)の有無を調べる簡易検査です。
この検査では、手首またはお腹と鼻と指先の3ヶ所にセンサーを付けて、無呼吸の回数・血液中の酸素濃度の変化・鼻の気流の程度・胸や腹部の動きなどを調べます。
検査の方法は、測定装置を自宅に持ち帰り、患者様ご自身で装着し、連続で2晩測定していただきます。装着方法は来院時に看護師がご説明致します。
このような方におすすめです
- 大きないびきをかく
- 日中いつも眠い
- 夜間の呼吸が止まっている(指摘されたことがある)
- 夜間に息苦しくなって目が覚める
- 夜間トイレに何度も行く
- 起床時の頭痛やだるさ
- 居眠り運転をよく起こしそうになる
検査料金 |
5,500円(税込)(2晩) 各団体では検査料金の助成制度がある場合がありますので、当施設までお問い合わせください。 |
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検査方法 | 事前に当施設にお越しいただき、簡易型ポリソムノグラフィー(睡眠評価装置)の装着方法を説明の上、測定装置をお渡しします。 自宅にて連続で2晩測定後、当施設までご返却いただきます。 |
結果通知 | 約2週間後に結果を通知したします。 |
日中の眠気スコア(ESS)セルフチェック
下記の質問は、日中の眠気を評価するテストです。
あなたの普段の状態でチェックしてみましょう。
下記の質問の中で、普段そういった状況にはならない場合も、もしそういう状況になったらと推測してお答えください。
- 0
- 居眠りしてしまうことはない、起きていられるであろう
- 1
- もしかすると眠たくなり、(20~30%の確立で)居眠りしてしまうかも知れない
- 2
- 起きていられるか、居眠りしてしまうか五分五分(50%の確立)であろう
- 3
- おそらく(70~80%の確立にて)居眠りしてしまうであろう
上記0~3までの番号のうち一番適切と思う数字を選び選択してください。
座って読書をしているとき(1/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
テレビを見ているとき(2/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
人の大勢いる場所で座っているとき(例えば、会議や劇場など)(3/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
他の人の運転する車に、休憩なしで1時間以上乗っているとき(4/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
午後に、横になって休憩をとっているとき(5/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
座って人と話しをしているとき(6/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
飲酒をせずに昼食後、静かに座っているとき(7/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき(8/8)
- 0 眠ってしまうことはない
- 1 時に眠ってしまう
- 2 しばしば眠ってしまう
- 3 だいたいいつも眠ってしまう
セルフチェック結果
- Q1.座って読書をしているとき
- 点
- Q2.テレビを見ているとき
- 点
- Q3.人の大勢いる場所で座っているとき(例えば、会議や劇場など)
- 点
- Q4.他の人の運転する車に、休憩なしで1時間以上乗っているとき
- 点
- Q5.午後に、横になって休憩をとっているとき
- 点
- Q6.座って人と話しをしているとき
- 点
- Q7.飲酒をせずに昼食後、静かに座っているとき
- 点
- Q8.自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき
- 点
- 5点未満
- ⽇中の眠気少ない
- 5〜10点
- ⽇中の軽度の眠気あり
- 11点以上
- 日中の強い眠気あり
病的領域とされ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)にかかっている場合は、治療を要するレベルと評価されています。
慢性的ないびきをかく人、睡眠時に呼吸が止まる人、日中頻繁に眠気を感じる人も、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性がありますので、検査をお勧めします。
慢性的ないびきをかく人、睡眠時に呼吸が止まる人、日中頻繁に眠気を感じる人も、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性がありますので、検査をお勧めします。
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